「更新できるホームページ」を使いこなす。士業が知っておきたい更新作業の基本5選

「更新できるホームページ」を使いこなす。士業が知っておきたい更新作業の基本5選

「WordPressを入れてもらったけど、使い方がよくわからない」
「ブログを書こうとしたら、画像のサイズがバラバラになってしまった」
「記事を公開したら、なぜかトップページのレイアウトが崩れた」

ホームページを自分で更新できる環境が整っても、正しい操作方法を知らないまま作業を始めると、こうしたトラブルが起きやすくなります。特に士業の先生方は本業で多忙なため、更新作業に余計な時間をとられたくないはずです。

正しい手順で・効率よく・サイトを壊さずに」更新するためには、基本的な作業の流れと注意点を押さえておくことが重要です。今回は、ホームページの更新作業に欠かせない5つの基本ポイントを解説します。


「書く」だけが更新ではない ─ 記事投稿とカテゴリ整理

ホームページの更新作業の中心となるのが記事投稿です。しかし、ただ文章を書いて公開するだけでは、訪問者にとって使いにくいホームページになってしまいます。記事を整理する仕組みも合わせて理解しておきましょう。

記事投稿とは
記事投稿とは、ブログ・お知らせ・法改正解説・事例紹介などのコンテンツをWordPressの管理画面から作成・公開する作業のことです。管理画面の「投稿」メニューから「新規追加」を選ぶと、タイトルと本文を入力する編集画面が開きます。文章を入力し、画像を挿入し、カテゴリとタグを設定してから「公開」ボタンを押すという流れが基本です。

士業の記事投稿で意識しておきたいポイント:
・タイトルは「読む人の悩み」に直結する言葉で書く
 →「相続登記義務化とは」より「2024年から義務化。相続登記を放置するとどうなるか」の方が検索されやすく、クリックされやすい
・本文は結論から書く
 → 忙しい依頼者候補は最後まで読まないことも多い。「何の記事か・何がわかるか」を冒頭で伝える
1記事1テーマを守る
 → 複数のテーマを1記事に詰め込むと、読みにくく・SEOにも不利になる
・公開前に必ずプレビューで見た目を確認する
 → 編集画面での見え方と実際の公開画面は異なる場合がある

カテゴリ整理とは
カテゴリ整理とは、投稿する記事を「相続・遺言」「会社設立」「労務管理」「法改正情報」のようなテーマ別のグループに分類して管理することです。カテゴリが整理されていると、訪問者が自分の関心あるテーマの記事をまとめて読めるようになり、サイト内での滞在時間が長くなります。

カテゴリ整理のポイント:
・カテゴリは最初に5〜8個程度に絞って設計する
 → 増やしすぎると管理が煩雑になり、訪問者にも選びにくくなる
・1記事に複数のカテゴリを設定しない
 → 記事の主テーマに対応するカテゴリを1つだけ設定するのが基本
・カテゴリ名は訪問者の言葉に合わせる
 →「業務案内」より「相続の手続き」「会社設立サポート」のように、依頼者が検索する言葉で設定する

カテゴリの設計はWordPressの初期構築時に制作会社が設定してくれることが多いですが、運用を続ける中で増やしたい場合は、バランスを崩さないよう制作会社に相談しながら進めることをおすすめします。


画像ひとつで表示速度と見た目が変わる ─ 画像最適化

画像の最適化

記事に画像を挿入することで、読みやすさと視覚的な印象が大きく改善されます。しかし画像の扱いを誤ると、ページの表示速度を低下させたり、レイアウトを崩す原因になります。

画像最適化とは
画像最適化とは、ホームページに掲載する画像のファイルサイズ・解像度・形式を、表示品質を保ちながらできるだけ軽くする作業のことです。スマートフォンで撮影した写真や高解像度の画像は、そのままアップロードすると数MBに及ぶことがあり、ページの表示速度を著しく低下させます。

士業のホームページで実践したい画像最適化の基本:

・アップロード前にファイルサイズを圧縮する
 → 目安はWebページ用で1枚100KB〜300KB以下。「Squoosh」「TinyPNG」などの無料ツールで圧縮できる

・画像の横幅サイズを適切に調整する
 → ブログ本文内の画像は横幅1000px〜1200px程度が一般的。それ以上の大きさは不要

・画像形式はJPEGまたはWebPを使う
 → 写真はJPEG、透過が必要なロゴ等はPNG、表示速度を重視するならWebP形式が最適

・画像に「代替テキスト(altテキスト)」を設定する
 → 画像の内容を説明するテキストで、SEO効果と視覚障害のある方へのアクセシビリティ向上につながる(例:「〇〇税理士事務所 外観写真」)

・ファイル名を日本語にしない
 →「写真①.jpg」ではなく「yamada-tax-office.jpg」のように半角英数字で命名する

画像最適化は地味な作業ですが、積み重なるとページ全体の表示速度に大きく影響します。WordPressでは画像を自動圧縮するプラグインを導入しておくと、アップロードするだけで最適化が行われる環境を作ることができます。この設定は初期構築時に制作会社に依頼しておくと安心です。


「公開して終わり」にしない正しい手順 ─ 内部リンクと公開フロー

記事を書き、画像を最適化したら、最後に「公開前の確認」と「記事同士のつながり」を整えることで、更新作業の質が大きく変わります。

内部リンクとは
内部リンクとは、同じホームページ内の別のページや記事に貼るリンクのことです。記事内に関連するサービスページや他の記事へのリンクを設置することで、訪問者がサイト内を回遊しやすくなります。また、Googleのクローラー(ページを自動的に読み取るロボット)がサイト全体の構造を理解しやすくなり、SEOにもプラスの効果があります。

士業のホームページで内部リンクを活用するシーン:

・ブログ記事からサービスページへリンクを貼る
 →「相続登記義務化の解説記事」の末尾に「相続手続きのサービス詳細はこちら」とリンクを設置する

・関連するブログ記事同士をつなぐ
 →「会社設立の流れ」の記事内に「定款作成について詳しくはこちらの記事で解説しています」とリンクを入れる

・FAQページからサービスページへ誘導する
 →「よくある質問」の回答の中に「詳しくはこちら」とサービスページへのリンクを設ける

内部リンクは多すぎても不自然になるため、1記事につき2〜4箇所を目安に、訪問者にとって自然な流れで誘導できる箇所に絞って設置しましょう。

公開フローとは
公開フローとは、記事を書いてから実際に公開するまでの確認作業の手順のことです。「書いたらすぐ公開」ではなく、一定のチェックを経てから公開することで、誤字脱字・リンク切れ・レイアウト崩れ・誤った情報の掲載といったミスを防ぎます。

士業のホームページ記事の公開前チェックリスト:

□ タイトルと見出しに誤字脱字がないか
□ 法律・制度の情報が最新かつ正確か
□ 外部サイトや他ページへのリンクが正しく設定されているか
□ 画像が正しく表示されているか・alt テキストが設定されているか
□ プレビューでスマートフォン表示を確認したか
□ カテゴリ・タグが正しく設定されているか
□ 内部リンクが適切に設置されているか
□ 記事末尾にCTA(問い合わせへの誘導)が設置されているか

士業の記事で特に注意が必要なのは「情報の正確性」です。法律・税制・制度に関する誤った情報を公開してしまうと、訪問者が誤った判断をするリスクがあるだけでなく、専門家としての信頼を大きく損なう可能性があります。公開前に必ず内容の正確性を確認する工程を、更新作業の習慣に組み込みましょう。


この記事のまとめ

士業のホームページ更新作業を「正しく・効率よく・安全に」行うための基本5つのポイントは以下のとおりです。

  1. 記事投稿:読み手の悩みを起点にしたタイトルと構成で、1記事1テーマを守って投稿する
  2. カテゴリ整理:訪問者の言葉に合わせたカテゴリで記事を分類し、サイトを整理された状態に保つ
  3. 画像最適化:アップロード前に圧縮・サイズ調整・alt テキスト設定を行い、速度と見た目を両立する
  4. 内部リンク:関連記事やサービスページへのリンクを自然な形で設置し、回遊と SEO を強化する
  5. 公開フロー:公開前のチェックリストを習慣化し、誤情報・レイアウト崩れ・リンク切れを防ぐ

これらを習慣として身につけることで、更新作業にかかる時間が短縮され、ホームページの品質が安定していきます。「更新するたびに不安になる」状態から「安心して定期更新できる」状態へと変わります。

とはいえ、画像最適化のプラグイン設定・カテゴリの構造設計・内部リンクの戦略的な設計は、専門知識があるとより効果的に行えます。「更新作業の基本的な流れは理解できたが、もっと効率よく運用したい」「記事が増えてきたが整理の仕方がわからない」という段階になったら、制作会社のサポートを活用することをおすすめします。

先生方が本来集中すべきは「依頼者に役立つ情報を発信し続けること」です。更新の手順と技術的な整備はプロと連携しながら、情報発信の習慣をホームページ運用の中心に据えていきましょう。


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