「なんか古くなった気がする」は放置しない。士業のホームページデザイン調整の基本5選

「なんか古くなった気がする」は放置しない。士業のホームページデザイン調整の基本5選

「開業当初に作ったホームページ、最近なんとなく古く見える気がする」
「他の事務所のサイトと比べると、なんか垢抜けない印象がある」
「スマートフォンで見たとき、文字が小さくて読みにくいと言われた」

ホームページのデザインは、一度作ったら永遠に使い続けられるわけではありません。Webデザインのトレンドは数年単位で変化し、数年前に「きれいなデザイン」だったものが今は「古い印象」に見えることは珍しくありません。また、訪問者の閲覧環境も変化しており、スマートフォンからのアクセスが主流となった現在、デザインの調整は集客力の維持に直結します。

とはいえ、デザイン調整はやみくもに行うと、サイト全体のバランスを崩したり、修正前より見づらくなるリスクがあります。今回は、士業のホームページのデザイン調整で知っておきたい基本を5つのポイントで解説します。


デザインの「大枠」を変えるときの考え方 ─ テーマ変更とレイアウト修正

ホームページのデザインを大きく変えたいとき、まず検討するのがテーマ変更です。しかし、テーマ変更は慎重に進める必要があります。

テーマ変更とは
テーマ変更とは、WordPressで使用しているデザインの「ひな型」を別のものに切り替えることです。WordPressのテーマとは、ホームページ全体のデザイン・レイアウト・フォント・カラーの基盤となるテンプレートのことで、テーマを変えることでサイト全体の見た目を一新できます。

テーマ変更で注意すべきポイント:

・テーマを変えると既存のデザイン設定が失われる場合がある
 → 現在のテーマで設定した色・フォント・レイアウトは、新しいテーマでは引き継がれないことが多い

・コンテンツ(文章・画像)は残るが、見た目の再設定が必要になる
 → テーマ変更後はすべてのページで表示崩れが起きていないか確認が必要

・SEO評価への影響がある場合がある
 → URL構造やページ構成が変わると、Googleの評価がリセットされるリスクがある

・テーマ変更は必ずテスト環境で先に確認する
 → 公開中のサイトで直接テーマを切り替えると、その間に訪問した人に崩れた画面が見える

士業のホームページでテーマ変更を検討するタイミングは「開設から3〜5年以上経過している」「スマートフォン対応が不十分」「現在のテーマのサポートが終了している」といった場合が目安です。テーマ変更は影響範囲が広い作業のため、制作会社に依頼することを強くおすすめします。

レイアウト修正とは
レイアウト修正とは、テーマ全体は変えずに、特定のページやセクションの構成・配置を調整することです。「トップページの見出しとボタンの位置を変えたい」「サービス一覧ページを2列から3列表示にしたい」「プロフィールページの写真と文章の並びを入れ替えたい」といった部分的な変更が該当します。

テーマ変更より影響範囲が小さく、リスクも低いため、「全体的なデザインは気に入っているが、特定の部分だけ使いにくい・見にくい」という場合はレイアウト修正から始めるのが効率的です。ただし、CSSやHTMLの知識が必要な場合もあるため、大きな変更は制作会社に相談しましょう。


「読みやすさ」と「印象」を決める細部の調整 ─ フォントと配色

HPの読みやすさと印象

テーマやレイアウトという大枠が決まった後、実際の読みやすさと事務所の印象を左右するのがフォントと配色の設定です。

フォントとは
フォントとは、ホームページ上で使用する文字の書体のことです。フォントの選び方ひとつで、ホームページ全体の印象が大きく変わります。「プロフェッショナルで信頼感がある」「柔らかく親しみやすい」「スタイリッシュでモダン」など、フォントは視覚的な感情に直接影響します。

士業のホームページにおけるフォント選びの基本:

・読みやすさを最優先にする
 → 装飾的すぎるフォントや細すぎるフォントは、長文の読みにくさにつながる

・日本語フォントは「游ゴシック」「Noto Sans JP」「ヒラギノ角ゴ」が信頼感と読みやすさを兼ね備えており士業に向いている
 → 明朝体は格式を感じさせる一方、デジタル画面では読みにくいことがあるため注意

・フォントサイズは本文16px以上を目安にする
 → 特にスマートフォンでの読みやすさを考えると、14px以下は小さすぎる

・使用するフォントの種類は2種類以内に統一する
 → フォントが多すぎると「まとまりがない・素人っぽい」印象になる

・行間(行と行の間隔)は本文の1.7〜1.9倍程度に設定する
 → 行間が狭いと文章が詰まって読みにくくなる

配色とは
配色とは、ホームページ全体で使用する色の組み合わせと使い方のルールのことです。デザイン制作の記事でも触れましたが、運用中のデザイン調整においても配色の見直しは重要なテーマです。開設当初に設定した配色が、年数を経てトレンドから外れてきた場合や、事務所のブランドイメージが変化した場合に見直しを検討します。

デザイン調整で配色を変える際の注意点:

・メインカラー・サブカラー・テキストカラーの3色の役割を整理してから変更する
 → 一部のボタンだけ色を変えるなど場当たり的な変更は、全体のバランスを崩す

・変更前後の配色をスクリーンショットで記録しておく
 → 「元に戻したい」となったときのために変更前の状態を保存しておく

・コントラスト比を確認する
 → 文字色と背景色のコントラストが低いと、視認性が下がりアクセシビリティの問題が生じる(白背景に薄いグレーの文字など)

フォントと配色の変更はCSSの編集が必要なことが多く、誤って編集するとサイト全体の表示が崩れるリスクがあります。WordPressのテーマによってはカスタマイザーから簡単に変更できるものもありますが、不安な場合は制作会社に相談することをおすすめします。


「どの端末で見ても崩れない」状態を保つ ─ レスポンシブの見直し

デザイン調整の中で見落とされがちなのが、スマートフォン・タブレットでの表示確認です。パソコンで見たときに問題がなくても、スマートフォンで崩れているケースは非常に多くあります。

レスポンシブとは
レスポンシブとは、パソコン・スマートフォン・タブレットなど異なる画面サイズに合わせて、レイアウトが自動的に最適化される設計のことです。デザイン制作の段階で対応済みであっても、テーマ変更・レイアウト修正・フォント変更などのデザイン調整を行った後は、必ずスマートフォンでの表示を再確認する必要があります。

デザイン調整後に確認すべきレスポンシブのチェックポイント:

・横スクロールが発生していないか
 → スマートフォン画面で左右にスクロールが必要な状態は、設計上のミスを示している

・文字サイズが読みやすいか
 → パソコンでは適切なフォントサイズでも、スマートフォンでは小さすぎる場合がある

・ボタンが指で押しやすいサイズと配置になっているか
 → 「問い合わせはこちら」ボタンが小さすぎたり、他の要素と近すぎて押しにくくなっていないか

・画像が画面幅に合わせて適切に縮小・表示されているか
 → 画像がはみ出していたり、縦横比が崩れていないか

・メニューがスマートフォン向けに切り替わっているか
 → パソコン用の横並びメニューがそのままスマートフォンで表示されていないか

レスポンシブの確認は、実際のスマートフォンで複数のページを開いて確認するのが最も確実です。Chromeブラウザのデベロッパーツールを使えばパソコン上でスマートフォンの表示をシミュレーションできますが、この操作に不慣れな方は制作会社に確認を依頼しましょう。

士業のホームページへのアクセスの多くはスマートフォンからです。「パソコンでは問題ない」を基準にせず、「スマートフォンで見ても問題ない」を基準にデザイン調整の完了を判断することが重要です。


この記事のまとめ

士業のホームページのデザイン調整で知っておきたい基本5つのポイントは以下のとおりです。

  1. テーマ変更:デザインの大枠を一新する際は影響範囲を把握し、テスト環境で確認してから行う
  2. レイアウト修正:特定のページや箇所だけ調整する部分的な変更で、リスクを抑えて改善する
  3. フォント:読みやすさを最優先に、信頼感のある書体を2種類以内で統一する
  4. 配色:メインカラー・サブカラー・テキストカラーの役割を整理してから計画的に変更する
  5. レスポンシブ:デザイン調整のたびにスマートフォン表示を必ず再確認する

ホームページのデザインは「一度作ったら完成」ではなく、訪問者の環境変化・トレンドの変化・事務所のブランド変化に合わせて定期的に見直していくものです。「なんとなく古い気がする」という感覚は、実は訪問者も感じていることが多く、放置するほど機会損失につながります。

とはいえ、テーマ変更・フォント調整・レスポンシブ修正はCSSやWordPressの専門知識が必要な場面も多く、誤った操作がサイト全体の表示崩れやSEO評価の低下を招くリスクがあります。「ここを変えたい」というイメージを持ったら、まず制作会社に相談することで、リスクを最小限に抑えながら理想のデザインに近づけることができます。

先生方が持つべきは「こんな印象の事務所に見せたい」というビジョンです。そのビジョンを安全に・正確に・美しく実現するデザイン調整は、ホームページ制作のプロに任せましょう。


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